徳川慶喜(とくがわ よしのぶ)は、江戸幕府の第15代将軍であり、「最後の将軍」として日本史上最大の転換期を担った人物です。
非常に聡明で「家康の再来」とまで称されながら、自ら幕府の幕を引くという苦渋の決断を下しました。その功績と意外な素顔について解説します。
水戸徳川家に生まれ、将軍候補として育てられた慶喜の人生は、常に時代の荒波にさらされていました。
大政奉還後も事態は収まらず、戊辰戦争が勃発します。
30代で政界を引退した慶喜は、静岡(のちに東京)で約30年間に及ぶ悠々自適な隠居生活を送りました。その多趣味ぶりは有名です。
| 趣味 | エピソード |
|---|---|
| 写真 | 当時最新のカメラを愛用。自ら現像まで行い、写真雑誌に投稿するほど熱中しました。 |
| 自転車 | 当時珍しかった自転車をいち早く購入。静岡の街を走り回り、「ケイキさん」と親しまれました。 |
| 油絵・刺繍 | 西洋の技法を学び、本格的な作品を数多く残しています。 |
| グルメ | 新しい物好きで、当時タブー視されていた豚肉が大好物。あだ名は「豚一(一橋の豚好き様)」でした。 |
| 西暦 | 和暦 | 年齢 | 出来事 |
|---|---|---|---|
| 1837年 | 天保8 | 1歳 | 誕生。水戸藩主・徳川斉昭の七男。 |
| 1847年 | 弘化4 | 11歳 | 一橋徳川家を相続。 |
| 1866年 | 慶応2 | 30歳 | 第15代将軍に就任。 |
| 1867年 | 慶応3 | 31歳 | 大政奉還を断行。江戸幕府が終焉を迎える。 |
| 1868年 | 慶応4 | 32歳 | 鳥羽・伏見の戦い。江戸へ戻り恭順。江戸無血開城。 |
| 1869年 | 明治2 | 33歳 | 静岡へ移住。長い隠居生活に入る。 |
| 1902年 | 明治35 | 66歳 | 公爵を授けられ、徳川宗家から独立。名実ともに復権。 |
| 1913年 | 大正2 | 77歳 | 死去。歴代将軍の中で最も長生きしました。 |
慶喜は、自分の代で幕府を終わらせたことで「臆病者」と言われることもありました。しかし、彼が「武士の時代の終わり」を潔く受け入れたからこそ、日本は植民地化されることなく、近代国家へと生まれ変わることができたのです。
慶喜も学んだ藩校
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