隈研吾(くま けんご)は、日本を代表する現代建築家の一人です。1954年に横浜で生まれ、東京大学大学院を修了後、コロンビア大学客員研究員などを経て、現在は東京大学の特別教授・名誉教授も務めています。
彼の建築は、コンクリートや鉄といった20世紀的な強い素材ではなく、「木・石・竹・紙」などの自然素材を多用し、周囲の環境や歴史に溶け込むようなデザインが最大の特徴です。
隈氏の代名詞とも言えるのが「負ける建築」というキーワードです。
これまでの建築が、環境を支配し、周囲から切り離された「独立した物体」として主張してきたことを「勝つ建築」と呼びました。「負ける建築」とは、その土地の風景や素材、文化に寄り添い、ときには建築そのものが消えてしまうかのように周囲へなじませる姿勢を指します。
世界50カ国以上でプロジェクトが進行しており、国内外に数多くの名作があります。
| 作品名 | 所在地 | 特徴 |
|---|---|---|
| 国立競技場 | 東京都 | 「杜(もり)のスタジアム」がコンセプト。47都道府県の国産木材を使用。 |
| 根津美術館 | 東京都 | 竹の回廊や深い庇(ひさし)が特徴。都会の中で自然と調和する「和」の空間。 |
| サニーヒルズ南青山 | 東京都 | 「地獄組」と呼ばれる伝統的な木組み技術を使い、パイナップルのような外観を実現。 |
| 亀老山展望台 | 愛媛県 | 展望台を山の中に埋めて「建築を消去」した、初期の代表作。 |
| V A ダンディー | 英国 | スコットランドの崖をイメージし、コンクリートの板を重ねた独創的なデザイン。 |
| 那珂川町馬頭広重美術館 | 栃木県 | 歌川広重の描く「雨」を地元の杉材による格子(ルーバー)で表現。 |
国立競技場(東京 / 2019年) 「杜(もり)のスタジアム」がコンセプト。47都道府県の国産木材を使用し、軒庇(のきひさし)を重ねることで日本の伝統的な五重塔のような美しさと機能性を両立させています。
浅草文化観光センター(東京 / 2012年) 浅草の雷門の向かいに立つ、平屋の伝統家屋を垂直に積み重ねたようなユニークな外観。内部も木の温もりに溢れ、最上階のテラスからは浅草の街が一望できます。
高輪ゲートウェイ駅(東京 / 2020年) 折り紙をモチーフにした大屋根が特徴。駅という無機質になりがちな空間に、木の質感と透過性の高い膜屋根を組み合わせ、明るく開放的な広場のような空間を作り出しました。
根津美術館(東京 / 2009年) 竹林の回廊が続くエントランスが非常に有名です。深い庇(ひさし)を持つ切妻屋根が、都会の喧騒を忘れさせる静かな空間を演出しています。
那珂川町馬頭広重美術館(栃木 / 2000年) 地元の杉材を使った細い格子(ルーバー)で建物全体を覆い、歌川広重の浮世絵に見られる「雨」の表現を建築に昇華させました。
角川武蔵野ミュージアム(埼玉 / 2020年) 巨大な岩のような外観。約2万枚の花崗岩を使用し、「石」という重い素材を使いながらも、現代的なデザインに仕上げた圧倒的な存在感を持つ建築です。
スターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店(福岡 / 2011年) 約2,000本の杉材を釘を使わずに組み上げた伝統的な「木組み」が店内を埋め尽くす、非常にフォトジェニックな店舗です。
サニーヒルズ南青山(東京 / 2013年) 台湾のパイナップルケーキ専門店。伝統技法「地獄組み」を応用し、木材が複雑に交差する「籠(かご)」のような外観が住宅街で異彩を放っています。
スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京(東京 / 2019年)
🙂 無料の展望フロアからは、浅草寺とスカイツ... 無料の展望フロアからは、浅草寺とスカイツリーが見えます。雷門の前のビルなので、行っておかなきゃ損。夜10時ぐらいまで開いています。
🙂 設計は隈研吾建築都市設計事務所。 設計は隈研吾建築都市設計事務所。