苔寺の愛称で親しまれる西芳寺(さいほうじ)。約120種類の美しい苔が、境内一帯を覆い、まるで緑色のじゅうたんのように見えることから苔寺という愛称で呼ばれている。作庭当初は、まだ苔はなく、現在のように苔が敷き詰められたのは江戸時代末期だといわれている。庭園は二段になっており、上段は枯山水、下の段は池泉回遊庭園になっている。下段にある黄金池には朝日島、夕日島、霧島という3つの島がある。世界文化遺産に登録され、庭園内の茶室である湘南亭は国の重要文化財となっている。
歴史
奈良時代の僧・行基が開創したとされる寺院。1339年(歴応2年)に夢窓国師により復興されて臨済宗の寺院となった。
苔寺見学の流れ
- ①西芳寺(苔寺)宛に往復はがきで申し込み。
- 拝観希望日・人数・氏名・住所・電話番号を記載
- ②見学当日に苔寺の入口で返信はがきを渡す。
- ③説法、般若心境の唱和、写経。(約1時間)
- ④庭園見学。(約1時間)
問合わせ先・往復はがき送付
- TEL 075-391-3631
- 〒615-8268 京都市西京区松尾神ヶ谷町56
- ※1ヶ月前からの申し込み順。
- ※見学時間の指定は不可
うんちく | - スティーブ・ジョブズ(アップル社創業者)が家族とともに西芳寺をよく訪れていた。
- 金閣寺・銀閣寺は西芳寺をモデルとしたという説がある。
- 聖徳太子の別荘があった場所と言われている。
- 奈良時代に聖武天皇の依頼を受けて行基が別荘から寺へと改めたと伝えられる。1339年に夢窓疎石により再建された。
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宗派 | 臨済宗
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本尊 | 阿弥陀如来
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創建年 | 伝・729年~749年頃
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中興 | 1339年
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開基 | 伝・行基
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中興 | 夢窓疎石
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特別名勝・史跡 | 庭園
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世界遺産 | 古都京都の文化財 |
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