聖徳太子の異母弟・麻呂古王(まろこ)が7世紀に創建した万法蔵院がはじまりといわれる當麻寺(たいまでら)。中将姫伝説と当麻曼荼羅の寺として知られ、4月14日には当麻曼荼羅と中将姫にかかわる練供養会式(ねりくようえしき)が催され、多くの見物人が集まる。
中将姫伝説
藤原鎌足の子孫である藤原豊成には美しく聡明な姫(中将姫)がいた。彼女は幼い時に母を亡くし、意地悪な継母に育てられ、ついには無実の罪で殺されかける。しかし姫の殺害を命じられていた家の従者は、一心に読経する姫の姿を見て、殺すことができなかった。その後、父と再会した中将姫は當麻寺で出家し、蓮の茎から取った五色の糸で一夜にして織ったのが本尊となっている「当麻曼荼羅」である。
うんちく | - 通常、本尊は仏像だが、曼荼羅を本尊とする珍しい寺院。當麻寺も昔は仏像が本尊であった。
- あごひげのある四天王像
- 當麻曼荼羅は、女性は成仏できないと言われていた時代に、女性も成仏できると表現した曼荼羅。
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