江戸時代末期、蘭学者である武田斐三郎がオランダの書物を参考に設計した西洋風の平城。16世紀頃のヨーロッパの城塞都市をヒントにしたものといわれる。その外型が星のような五稜形をしているので五稜郭と呼ばれている。五角形の土塁と石垣の周りには水堀があり、さらにその周りは馬出塁と呼ばれるひし形の土塁がありその先はまた水堀になっている。1857年に建造が開始され1866年に完成した。新政府軍と旧幕府軍の最期の戦いである、箱館戦争(1868年~1869年)では、榎本武揚、土方歳三らが率いる新撰組の最後の砦となったことで知られる。