踊り念仏で知られる空也(903年~972年)が建てた西光寺に由来する寺院。空也は疫病の蔓延する京都で、本尊の観音像を車に乗せて歩き、仏前に献じた茶を病人に授け、念仏を唱え多くの人を救ったという。後に比叡山の僧・中信が中興して六波羅蜜寺と改称された。この付近には平安末末期には平清盛ら平家一門の屋敷・六波羅殿が、鎌倉時代には鎌倉幕府の六波羅探題が置かれていた。江戸時代までは大伽藍を連ねたが、明治になり寺域は大幅に縮小され、本堂(南北朝時代)・弁財天堂・宝物収蔵庫などが残る。
| 山号 | 補陀洛山
|
| 宗派 | 真言宗智山派
|
| 本尊 | 十一面観音
|
| 創建年 | 951年
|
| 開基 | 空也
|
| 国宝 | 木造十一面観音立像
|
| 重要文化財 | 本堂、木造空也上人立像、他 |
|---|