山口県にある曹洞宗の寺院「璃光寺(るりこうじ)」。国宝であり日本三名塔にも数えられる五重塔を中心として、境内は香山公園と呼ばれ、桜や梅の名所でもある。
あらまし
室町時代、大内氏25代の大内義弘が香積寺を建立。義弘は1399年の応永の乱で足利義満に敗れて戦死。義弘の弟である大内氏26代の大内盛見が兄を弔うために五重塔の建設を開始した。盛見も九州の少弐氏・大友氏との戦いで1431年に戦死し、五重塔は1442年頃に完成した。
応永の乱
室町時代の応永6年(1399年)に、勢力をの伸ばしていた守護大名の大内義弘が、将軍権力の絶対化を目指す室町幕府の足利義満に対し起こした反乱。義弘は堺に挙兵し1ヶ月半の戦闘のすえ死亡した。これをきっかけに守護大名に対する将軍権力が確立した。
大内義弘と足利義満の不和
大内義弘と足利義満の仲は円満だったといわれているが、義満が
金閣寺造営を諸大名に命じたのに対し、義弘は「武士とは弓矢によって奉公するもの」と言い断ったことがきかっけで軋轢が生じたとも言われている。