龍口寺(りゅうこうじ)は、日蓮宗の本山(霊蹟寺院)。かつて刑場があり、1271年に日蓮宗の開祖・日蓮が処刑(龍ノ口法難)されそうになった地に、日蓮の死後の1337年に日蓮の弟子・日法が堂を建立したのが始まりと伝わる。
龍ノ口法難
日蓮四大法難(伊豆法難、小松原法難、松葉ヶ谷法難、龍ノ口法難)の一つ。幕府や諸宗を批判したことで捉えられた日蓮は、1272年に斬首されそうになった。日蓮は刑場であったこの地に連行されたが、処刑時に、江ノ島の方より満月のような光が飛びたち、処刑人は目がくらみ、畏れおののき、斬首刑は中止となった。
龍口の由来
龍口の名の由来は、
江の島の創生伝説「天女と五頭竜伝説」にちなみ、五頭龍が命が尽きようとしていたときに、村人を守るため山となった。その山(現・片瀬山)は竜の頭部に当たることから、龍口山とも言われる。