和歌をテーマとした野外博物館。中世に郡上を治めた東氏の9代・常縁(つねより)が、この地で古今伝授を行い「古今伝授の祖」と呼ばれたことにちなむ。
水と光と空間を贅沢に使ってデザインされたこの施設は、公共建築関係の賞をいくつも受賞し、建築の美しさにも定評があります。 和歌文学館にあるタテ2.4メートル、ヨコ36メートルの大きな壁画型の絵巻「古今和歌集絵巻」は、誰もが簡単に古今伝授を受けられるよう、当時の様子を絵巻で紹介しています。 また、園内を見渡せる高台には研修館「篠脇山荘」があります。外観は合掌造りを思わせる萱葺きですが、建物は柱がまったくない開放的な建物です。県史跡篠脇城跡に対峙し、山の美しさを借景にした作庭手法のほか、前面に配した池が光の揺らめきをつくるなど、光の妙も楽しめます。