旧鹿児島紡績所技師館は1866年に竣工された西洋建築物。異人館の通称でも知られる。薩英戦争の後に薩摩藩の最後の藩主・島津忠義(1840-1897)が集成館事業を再興させた際に建てられた建物。当時世界最大の紡績機械メーカーであったイギリスの企業・プラット&ブラザーズ社に工場の設計と技術者の派遣を依頼し、その技師の宿舎として建設されたが、戊辰戦争など政情不安のため滞在していたのは1年程度であた。その後、明治天皇行幸の際の休憩所、西南戦争の際の仮病院、終戦後にはGHQのキャバレーなどにも使用された。
うんちく | 現存する洋風木造2階建の建物では日本最古のもの。 |
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