秋田県にかほ市にある「象潟(きさかた)」。1689年にこの地を訪れた松尾芭蕉は、「象潟や 雨に西施(せいし)が ねぶの花(奥の細道)」と詠み、「おもかげ松島に通ひて、また異なり」と形容した。現在水田になっている部分も、かつては海であり、小さな小島が浮かぶ様は
松島を思わせる景観であった。
あらまし
紀元前466年の鳥海山噴火による山体崩壊で、浅い海と多くの小さな島々ができあがっり、小さな島々には松が生い茂った。しかし1804年の象潟地震により2m40cm隆起し、潟の海水が失われて陸地化した。
うんちく | - 「象潟や 雨に西施が ねぶの花」の句の意味は 「象潟の雨に濡れたねぶの花は、西施(中国春秋時代の美女の名)が寝ているかのような美しさ」の意味。
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