バチカン市国の
サン・ピエトロ大聖堂に隣接する美術館。バチカン宮殿の大部分を占めており、歴代ローマ教皇が集めた美術品を収蔵・展示。システィーナ礼拝堂、ラファエロの間、ピナコテカ(絵画館)など24以上の美術館・博物館に分かれている世界最大級の美術館。
起源
1503年に教皇になったユリウス2世により起工。1506年にローマ郊外で発掘された古代彫像「ラオコーン」や、ミケランジェロに描かせた祭壇壁画「最後の審判」や天井画「創世記」、ラファエロの最高傑作・遺作となる「キリストの変容」などを描かせたのが始まり。19世紀にはエジプト美術館、エトルリア美術館、世俗美術館、キリスト教美術館などが次々に増設され拡大していった。
ミケランジェロの「アダムの創造」
システィーナ礼拝堂の天井画「創世記」はミケランジェロによって描かれた(1508年~1512年)作品。その一部「アダムの創造」は特に有名で、アダムに生命を吹き込む創造主の場面を表現したものといわれえいる。