JR福山駅から車・バスで約30分の場所にある鞆の浦(とものうら)は、古代から「潮待ちの港」として栄えた港町。満潮・干潮時に鞆の浦を境にして潮の流れが逆転するため、瀬戸内海を横断するには鞆の浦で潮流が変わるのを待つ必要があったことから「潮待ちの港」と言われれてきた。今のなお情緒ある路地や家並が残ってます。
- いろは丸事件
- 鞆の浦は「いろは丸事件」の起きた地として知られる。「いろは丸」とは坂本龍馬率いる海援隊が所有した蒸気船。しかし初航海で長崎から大阪に向かう途中に紀州和歌山藩船「明光丸」と衝突し、鞆の浦の宇治島沖で沈没した。直後の賠償交渉も鞆の浦で行われ困難を極めたが、後に七万両の賠償金が「いろは丸」側に支払われることで決着した。
| うんちく | この地で、宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」の構想を練ったことで知られる。
島
- 仙酔島
- 鞆の浦で最大の島「仙人も酔ってしまうほど美しい」ことから、仙酔島と名付けられたといわれる。
- 大可島
- 現在は陸続きとなっている。頂部には円通寺が建つ。南北朝時代には合戦も行われた。麓では遊廓も栄えた。
- つつじ島
- 仙酔島の東に位置する無人島。
- 皇后島
- 神功皇后が当地へ立ち寄った事から、皇后島と名付けられたといわれる。
- 弁天島
- 正式名称は百貫島。弁天堂が建てられていることから弁天島と呼ばれてる。
- 玉津島
- 現在は陸続きとなっている。「ねずみ島」と呼ばれることもある。山頂には玉津島神社祀られている。
- 津軽島
- 玉津島のさらに南に位置する無人島。
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