神戸市立 太閤の湯殿館(たいこうのゆどのかん)は、豊臣秀吉の別荘「湯山御殿(ゆのやまごでん)」の遺跡を保存・展示する博物館。岩風呂や蒸し風呂の遺構の他、発掘された瓦・茶器などの出土品が展示されている。湯山御殿は豊臣秀吉が造らせた別荘として古くから存在は伝えられていたが、1995年の阪神・淡路大震災で倒壊した極楽寺の庫裏(くり/寺の調理場)の下から偶然発見されることとなった。豊臣秀吉は亡くなるまでの15年間に9回は訪れたという。また、黒田官兵衛が、有岡城主・荒木村重によって1年間幽閉され救出された後に、この館で傷を癒したと伝わる。