城の敷地は「壁」や「堀」で区切られたエリアに分かれています。これを「郭(くるわ)」または「曲輪」と呼びます。
お城のあちこちにある小さな建物で防御の要。もともとは「矢の蔵(やのくら)」。武器庫であり、物見櫓(見張り台)でもありました。
塀や櫓の壁に開いている小さな攻撃の穴です。
お城といえば「天守閣」ですが、実は戦国時代後期から江戸時代に流行した、比較的新しいシンボルです。普段住む場所ではなく、有事の際の「最終防衛拠点」兼「権威の象徴」です。
大手門(おおてもん): 城の「正面玄関」です。最も立派で大きく、防御も最も厳重です。追手門(おうてもん)とも呼ばれます。大手門へ続く道を「大手筋」と言います。
搦手門(からめてもん): 城の「裏門」です。主に非常時の脱出口や、食料・物資の搬入口として使われました。 敵が大手(正面)に集中している隙に、ここから逆襲に転じるための重要なルートでもあります。
お城の門の形の分類として主要な3つを紹介します。
櫓門(やぐらもん): 門の上に「櫓(建物)」が乗っているタイプ。上の建物から敵を射撃できるため、大手門などの重要な場所に配置されます。
高麗門(こうらいもん): 門の屋根が小さく、背後の控え柱にも小さな屋根(切妻屋根)がついているタイプ。門を開けたとき、屋根が邪魔にならないように工夫されています。枡形門の「一の門」によく使われます。
埋門(うずみもん): 石垣や土塁をくり抜いて作られた、トンネルのような門。 目立たないように作られており、主に裏門(搦手)や隠し門として使われました。
普段は固く閉ざされ、めったに開かない門。縁起が悪いとされる方角(鬼門など)にあることが多いです。
太鼓門(たいこもん):
お城を攻める際、門は最大の難所です。先ほど紹介した「枡形(ますがた)」との組み合わせを思い出してください。
お城に行かれた際は、ぜひ「大手門」を通る時に、自分が敵兵だったらどこで狙われるかを想像しながら歩くと、当時の建築の恐ろしさがよく分かります。
| パーツ名 | 役割を一言で言うと | 戦術的メリット |
|---|---|---|
| 堀 (ほり) | 水や空の溝 | 敵の進軍をストップさせる |
| 石垣 (いしがき) | 土台の壁 | 敵が登りにくく、高い位置から攻撃できる |
| 櫓 (やぐら) | 武器庫兼見張り台 | 死角をなくし、横から攻撃する |
| 狭間 (さま) | 攻撃用の窓 | 自分の身を守りつつ敵を狙える |
| 武者走り (むしゃばしり) | 塀の裏の通路 | 兵士が素早く移動して配置につける |