日本三大八幡宮の一つに数えられる筥崎宮(はこざきぐう)。現・福岡県宇美町に生まれた応神天皇を主祭神として、神功皇后(応神天皇の母)、玉依姫命が祀られている。創建は不明だが平安時代の923年に建てられたと伝わる。鎌倉時代に起きた蒙古襲来(元寇)では、神風が吹き敵を退けることができた。これは同社の御神徳によるところと言われ、厄除・勝運の神としても崇められるようになった。足利尊氏、大内義隆、小早川隆景、豊臣秀吉など名だたる武将が参拝し隆盛をきわめた。
うんちく | - 「敵国降伏」の扁額が掲げらた楼門が有名。元寇の際に亀山上皇が「敵国降伏」を祈願し、楼門にこの扁額が掲げられた。
- 「敵国降伏」の意味は、武力ではなく徳により、敵を自ずから降伏させるという意味が込められている。
- 現在の扁額は平成になり新調されたもの。
- 社名は「筥崎」だが、地名・駅名などは神に対して恐れ多いという理由から「箱崎」となっている。
- 四季折々の花と日本庭園のある花庭園と、3,500株の紫陽花が植えられている紫陽花苑(6月のみ・有料)がある。
- 博多湾からは本殿まで参道が続いているが、博多港が修築された1936年以前は白砂青松の美しい海岸だった。
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主祭神 | 応神天皇、神功皇后、玉依姫命
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創建 | 921年
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本殿の様式 | 流造
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例祭 | 9月15日(放生会)
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主な神事 | 玉せせり(1月3日) 春期社日祭(春分に近い戊の日) 秋期社日祭(秋分に近い戊の日) |
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